2009年07月22日

環境サポートセンター 藤田さん@

「環境活動を支援する窓口として」

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北海道環境サポートセンター 藤田 志保さん

「環境学習の場として、また環境を通した出会いの場として多くの人に利用して欲しい。来館される方のニーズに幅広く対応したい」といつも私たちを笑顔で迎えてくれる藤田さんにお話を伺いました。




「タネポタアニ」の人たちとの出会い

インタビュアー(以下EC):北海道環境財団が運営する施設「北海道環境サポートセンター(以下サポセン)」のカウンターで、いつも利用する私たちを笑顔で迎えてくれる藤田さんですが、サポセンに勤める前から環境のことや動物に興味があったとお聞きしています。サポセンのことをお聞きする前に、まず興味を持つことになったきっかけをお話していただけますか?

藤田さん:宮の森にある「タネポタアニ」の方たちとの出会いがきっかけなんです。

EC:「タネポタアニ」は昨年宮の森にオープンして、6人のメンバーが一軒家を改造して「衣・食・住」を中心としたエコライフのヒントを提供しているというエコギャラリーですよね。

藤田さん:はい、そのメンバーの何人かは10年以上前からの知り合いで、その人たちと出会ったことが一番大きな影響ですね。

「タネポタアニ」の人たちは昔から環境とかエコという言葉を使っていたわけではなく、日常の生活の中でやっていたことが自然と環境保護につながっていました。私も彼女たちと付き合っていくうちに、気づいたら生活の一つ一つが環境保護とつながっているな〜って共感していったという感じなんです。

「タネポタアニ」の人たちも最初からエネルギーがどうとかいう訳ではなくて、「身体に良い物を食べたいよね〜」とか「ごみをなるべく出したくないよね〜」というスタイルでした。そして「タネポタアニ」とつながっている人たちも同じ感覚の人が多く、一緒にいるとそれが普通みたいな感じになっていったんです。そして徐々に環境関連のセミナーや本を薦めてもらい、自分で情報を得るようになりました。そのような流れから「温暖化」や「環境問題」というものに興味を持つようになったんですね。

難しく考えないで普段の生活で出来ることを気づかせてくれた「タネポタアニ」の人たちの影響が一番大きいですね。



「アースデイEZO」からツナガル

藤田さん:それと、動物の映像を見たときショックだったんですよ。

EC:それはどういった映像だったんですか?

藤田さん:私、一番好きな動物がホッキョクグマなんですよ〜(笑)。

その映像は、温暖化の影響で氷が張らなくてエサを捕ることが出来ず、生まれて1年も経たないようなホッキョクグマの子どもが生き延びることが出来ないという現状を映していたんですね。それを見たときに当たり前なんですけど、動物園で見る動物とはまったく違う現実があるんだと改めて知ってとてもショックを受けたんです。その状況を作りだしているのは私たちの生活と関係ないことではないんだと。

環境問題というのは、起きている現象の直接的な原因だけではなく、その裏には様々な原因や結びつきがあるという事を教えられました。

EC:動物園は以前からよく行ってたんですか?

藤田さん:はい、良く行っていました。実は、実家を出て住みたい場所が円山だったんですね。それは歩いて円山動物園に行きたいというのが一番の理由で!(笑)

EC:円山だと普通はオシャレとかの理由だと思うんですけど、その理由すごく良いですね!(笑)

藤田さん:子どもの頃から動物や自然が好きだったんですね。それに母親の実家が牧場を経営していたので、牛を見ることが好きで、手伝いも喜んでしていました。ただ、よく他の方のインタビューなんかで書かれているように、特別子どもの頃から自然とか動物を守るとかの意識は無かったと思います。

EC:そう言えば円山動物園で開催された「アースデイEZO」の報告書に藤田さんのコメントが載っていましたよね。それはどういったつながりだったんですか?

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▲アースデイEZO
アースデイとは、地球のことを考えて行動する日です。1970年から続くアースデイは大人から子どもまで参加する、世界184の国と地域約5000箇所で行われている世界最大の地球フェスティバルです。アースデイEZOは、北海道各地で行われている様々な取り組みのネットワークのことを言います。


藤田さん:アースディEZOには1年目から参加していますが、そのことがサポセンに入るきっかけにつながっているんですね。

「タネポタアニ」の人たちから紹介されたお店の一つに「オーガニックショップらる畑」という円山で国産の有機野菜やフェアトレード商品なんかを売っているお店があるんです。そのお店に1回目の「アースデイEZO」のボランティア募集のチラシが置いてあったんです。

その頃講演会なんかには行っていたんですけど、「あっ、自分は何も行動していない」って思っていて、そのチラシを見た時に「何かできるかも」と思いボランティアの参加を決めました。そしてその説明会の場所がサポセンだったんです。

初めてサポセンに入った時に、環境に関する沢山の本や資料とか情報があることに驚きました。

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そしてなんとなくアットホームな感じがしてすごく気に入ってしまったんです!

EC:そうだったんですか。

藤田さん:それで「アースデイEZO」の説明会で地球のことを考えて行動しようという趣旨に感動し動物好きの私としては円山動物園会場での参加を選びました。説明会では全然知らない人たちばっかりで心細かったんですけど、出店者なんかの人たちに混ざってボランティアの説明を受けていました。

その時に円山動物園のミーティングがありますから来て下さいねと言われて、夜な夜な動物園で行わるミーティングに参加していました。ミーティングにはボランティアで参加する人はほとんど来ていなかったんですけどね(笑)。ミーティングでは実行委員の方たち、特に動物園関係者の動物に対する想いが聞けて参加して良かったと思いますね。

EC:実は私も同じような境遇で、「アースデイEZO」に参加した時は、右も左も分からないような自分が環境の専門的な人たちに混ざっていて良いのだろうか?と本当にドキドキしてたのを覚えていますね。

藤田さん:1年目の参加の時に私は寄せ書きを担当させていただきました。来場者に「動物たちや地球への想い」のような事を書いてもらったんです。みなさんの気持ちを見ることができた良い企画だったと思います。

アースディを終えた頃から、説明会の時に知り合ったお花のアレンジメントをしている「ジェントルツリー」の阿部さんと交流が始まりました。阿部さんのお店を手伝うことになったんですが、そこで知り合ったのがなんと現在北海道環境財団(以下財団)職員の岡田さんなんですよ。

実はその時、環境分野に関連する仕事がしたいと思い仕事を辞めていたんですが、とにかくサポセンに入りたいという思いはあったんですよね。ずぅーとみんなに「サポセンに入りたい!入りたーい!」て言ってたんですよ(笑)。

ある日、岡田さんから「私の友だちがサポセンに働いていて、今ちょうど募集をしているよ」という情報をもらって、面接を受けて想いが叶って財団の職員になれたということなんです。

EC:「アースデイEZO」がきっかけでサポセンに入った人がいるって聞いたときは、みんな盛り上がりましたからね!

藤田さん:「環境NGO ezorock」の草野さんが「ツナガル、ツナガルって言ってて、一体どこでつながるんだろうか?と思っていたけど、実際にこうやってつながっているのを見られて本当に良かったよ!」って言われました。

EC:「ヒトツニツナガル」がアースデイEZO2007のテーマでしたからね(笑)。



普段の情報収集が大事

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EC:普段はカウンター業務ということで、利用者からの相談や問い合せなどが寄せられると思うんですけど、どういった内容が多いですか?

藤田さん:最近多いのが「NPOを立ち上げたいんですけど」といった内容が多いですね。他の支援施設からの紹介であったりとか、中には直接サポセンに来られる方もいらっしゃいますね。それと、学生さんたちのインタビューなんかが多くなりましたね。

EC:今日も学生さんたち来ていますよね。

藤田さん:はい、今日は酪農学園大学の学生さんたちがインタビューに来られています。先日は北海道大学の学生さんが市民の方たちと環境に関する活動をしたいけども、まだざっくりとしか考えていないので相談プラスαをお願いしたいという相談に来られてましたね。

何かをやりたいんだけれども、どうしたらいいのか?何から手を付けていったらいいのか?っていう内容がここ最近特に多くなってます。ちょっと前であれば太陽光パネルを設置したいと言う人が多かったですね。

若い方たちは自分たちで何かを始めたい。年配の方たちは知識が豊富なので更に深く学習したいという感じですね。そういったことで学習のために図書を借りていく方も多いです。

EC:藤田さんがサポセンに入って1年が過ぎたということですが、この1年間で藤田さんご自身が何か変わったことはありますか?

藤田さん:ここに入るまでは難しい知識とか私には無かったので、まず本と新聞を読むようになりましたね(笑)。あとは、今までありえなかったんですが、環境省や北海道のホームページなんかも見るようになりました(笑)。

EC:色んなところにアンテナを張るようになったということですね。

藤田さん:そうですね。サポセンに入る前は好きな動物のことや食のことなどに興味を持っていましたが、今は来館される方が求めるニーズが広いので、幅広く対応出来るような努力をしています。ただ、すべてにおいて深い知識を持つことは出来ませんので、どうしても広く浅くという感じにはなってしまいますけど。

EC:私も会社で環境担当をしていて、環境に関する法規制からごみの分別まで幅広い質問が会社中から来るので、そういったところでは藤田さんの立場と共通していますね。どうしても、自分が自分がっていう感じではなく、みんなのためにってなってしまいますよね。

藤田さん:そうですね。前はサラ〜って見逃すような新聞のタイトルも、今は環境に関係しそうな温暖化とかCO2とかの単語があったらまずそこを見たりとかしちゃいますね(笑)。

EC:時間が無くても取りあえずタイトルくらいはチェックしちゃいますもんね!

藤田さん:以前、太陽光パネルの助成金のお問い合せをされてきた方がいて、朝刊の記事のことをおっしゃっていたんですね。「朝に新聞を読んでおいて良かった〜!」ってこともありました(笑)。カウンター業務ということもあり来館される方と接する立場なので、普段の情報収集が本当に大事だと思います。

EC:そういった普段の積み重ねが自分のためにもなりますしね。

藤田さん:そうですね。これからも広く情報を収集してサポセンを利用していただくみなさんのお役に立てるように頑張りたいと思います!





次回はサポセンの施設概要などをお届けします。




▲北海道環境サポートセンター
環境保全の活動支援を具体的に行う窓口として、北海道環境財団が運営する施設。環境に関連した図書や展示、いろいろな団体の行事情報などを常設。


北海道環境財団
http://www.heco-spc.or.jp/

サポセンほっこりだより。
http://www.heco-spc.mo-blog.jp/saposen/


posted by beatnik at 00:00| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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