2010年04月27日

アースデイEZO2010 宮本さんA

「地球のことを考えて行動する日」

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アースデイEZO 2010事務局長 宮本 奏さん

アースデイを原動力に、いろいろな人たちとひとつのモノを作っていきたいと、ファシリテーターとして新たな道を歩み始めた宮本さんにお話をうかがいました。




たくさんのひとつ

インタビュアー(以下EC):アースデイとは何かということからお話ししていただけますか。

宮本さん:アースデイとは1970年にアメリカのウィスコンシン州のネルソン上院議員が、4月22日を地球の日であると宣言して誕生したのが始まりで、このアースデイを通じて環境のかかえる問題など、たくさんの人びとに関心を持ってもらおうと呼びかけられ、現在では世界各地でたくさんの人たちが参加する世界最大の地球フェスティバルとなっています。

アースデイEZOは北海道で地球・自然・人間・文化など、幅広いテーマで活躍するNPO・NGO・市民団体・個人・企業などが北海道でヒトツにつながり、世界とつながることで大きな力を生み出そうと2007年から始まったんですね。

今年のアースデイEZO 2010のテーマは「たくさんのひとつ」です。今年は国際生物多様性年ということで、地球には多様な命があって、それぞれが大事な守られるべき存在で、多様なひとつひとつが尊重される。そんな想いが今年のアースデイに込められていて、4月17日(土)から6月30日(水)までをアースデイ開催期間として全道各地で様々なアースデイ企画を開催します。また、オフィシャル会場として大通公園2丁目と札幌市円山動物園で5月23日(日)に同時開催しますので、ぜひみなさん足を運んでいただきたいですね。

▲国際生物多様性年
「生物多様性」とは、簡単に言うと「いろいろな生き物が存在している」ということです。私たち人間もその一部で、多様な生き物のつながりがもたらす恵みに支えられています。しかし今、世界中で多くの生物が絶滅の危機にされされるなど、この生物多様性が危機に瀕しており、その現状を食い止めようというのが国際生物多様性年の主な目的です。


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EC:宮本さんがアースデイを北海道でやろうと思ったきっかけはなんですか。

宮本さん:それは東京でアースデイを見たのがきっかけなんですね。環境NGOezorock(以下ezorock)の草野さんと私が東京のアースデイを知っていたり、実は私も東京でスタッフとして関わっていたんですね。それで何とも言えない雰囲気の色んな物が合わさって混ざっているけど、楽しく環境のことを何か感じ取って帰れるというようなイベントを北海道でもぜひやりたいよねって話をして、北海道でezorockとつながっている人たちに呼びかけたのが最初ですね。

またアースデイEZOは一ヵ所で単発イベントをして人を呼ぶというのではなくて、北海道の各地で行われているアースデイの企画に、その地域で暮らす人たちが参加するっていう広がり方を作っていくのが北海道ならではのスタイルだと思っています。

EC:東京のアースデイの雰囲気はオフィシャル会場の大通公園に近いのでしょうか。

宮本さん:そうですね。規模は違いますけど雰囲気は近いと思いますね。音楽があって、美味しい食べ物があって、ちょっとお洒落な感じなんですけど、それだけじゃなくて、そこにちゃんとメッセージがあったり、物語があったり、社会的な問題や環境問題とかの提議がすべてにプラスされているっていうところがアースデイならではというところですね。

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宮本さん:今まで環境イベントとなると、ちょっと堅いとか難しいとかいうようなイベントのイメージが強かったかと思うんですけど、そういうのが壊れるというか柔らかく、もっと楽しく、居心地が良くなるような、右脳に響く感じになったようなイベントだと思います。

EC:これまで関わることがないだろうと思うような人がアースデイによって出会うという、何か壁が取り払われたように感じますが。

宮本さん:たぶん環境って銘打ってないからこそ集まってきた人たちだと思うんですね。地球っていうキーワードで集まってきた人たちだから。デザインを担当してくれているNatural bicycleさんもアースデイっていうキーワードに賛同できるから一緒に活動できていると思うし、企業だと初年度では損保ジャパンさんがシンポジュウムで参加してくれたりとか、今年だとロータスクラブさんとか今まで接点のなかったところが入ってきたりして、アースデイというキーワードで引っかかってきたのかなって、ゆるいところでつながったのかなと思います。

EC:環境というキーワードが占める割合は多いと思いますが、地球全体を良くしていこうというものなので、環境だけじゃなくて人権や貧困であったり、もっと地球全体の問題を考えたら幅広いジャンルの人たちが関われるような気がしますね。環境問題とはかけ離れていると思われる問題も、結局どこかで環境問題とつながっていると思うんです。

宮本さん:良いヒントをもらったような気がしますね。環境のこともみんなに関わることで、みんなで考えなければいけないことなんだけれども、環境って言葉を使うとどこかにハードルがあるんですよね。だけどアースデイという言葉を使うと、人権や貧困とか様々な問題、そして個人や団体、企業なども入って来れる、考える余地を広くしているような感じがしますね。

EC:地球の問題なのでもっと人間社会の問題だって関係しても良いのかなって思うんです。あまりジャンルに捕らわれずに自分たちの抱えている様々な問題を知ってもらう、考えてもらうという機会としてアースデイに幅広い人たちに参加してもらえたら良いと思いますね。

宮本さん:そうですね。ただ関わっている人たちに環境系の人たちが多いので、そこから声を掛けて広がっていくのはやっぱり環境系の人たちが多いんですよね。だからそこをもっと多様にしていけたら良いですね。


アースデイをきっかけに

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EC:2007年から始まったアースデイEZOですが、これまでの成果や課題といったことは。

宮本さん:これまでの3年間はとにかくやるぜっ!って感じで走り抜けた3年だったなぁと。で、どうする4年目ということで振り返りをしたときに、やっぱり成果と課題が上がったんですね。それで目に見えてという訳ではないですけど、単純にアースデイという言葉が広がってきたということ。毎年この時期になるとアースデイは今年どうなるのかっていう問い合わせが増えてきていることがひとつ。それとアースデイに集まってきた人たち同士がアースデイ以外の場所でつながって、徐々に新しい活動がスタートしたりとか、事業を考え合っていたりとかのきっかけになっているということが成果ですね。また、年々企画数が増えてきて、札幌に一極集中じゃなくて北海道の各地域に広がってきているということも成果のひとつだと思いますね。

EC:アースデイの実行委員会で、例えば厚岸の人がアースデイのことをもっと知りたかったり、企画を立ててみたいんだけどっていったときに、札幌とではなく近くの釧路で説明が出来たり、道東の企画同士をつなげたりなどといった各地域のアースデイ拠点みたいな話も出ていたと思いますが。

宮本さん:そうですね。ただ、アースデイがいかに事業展開出来るかというスタイルを見せないことには、釧路や函館とか旭川などでやってみようって私もなかなか言えないし、各地域の人たちもボランティアベースではやってくれているけれども、地域の拠点としてやりますとは言えないと思うんです。そこをなんとか出来たらと思っているところですね。

今年はezorockを離れて独立した形でアースデイの事務局をやるので、私自身独立してどこまでアースデイが出来るかというような挑戦でもあると思っているんですね。なので一人でも二人でもアルバイトでも雇えるような形になれば各地域に提案出来るかなって思っています。

EC:継続するためには、しっかりとした基盤が必要ですからね。

宮本さん:自分たちでやっていけるようにするにはいつまでも協賛金や助成金に頼っていくんじゃなくて、物販だとか自主事業として何か形を作って、ある程度自分たちで毎年出来るっていうスタイルを早く作りたいなと思っています。そうじゃないと続けられないと思うし、安心して出来ないというのがひとつありますね。

それと課題としては、対札幌じゃなくて各地域の企画同士がもっとつながって発展していける形を作りたいなって思っています。アースデイに参加してこんな良いことがあるっていう事例をたくさん増やしていきたいですね。アースデイがきっかけになって良い効果が生まれれば良いなと思います。気づいていないだけで、実はアースデイがきっかけになっていることって結構あるんじゃないかと思いますね。

EC:そういった事例を拾い上げて、つながりの相乗効果を報告書にも載せることが出来ていたら良いですね。

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EC:今までアースデイをやってきて嬉しかったことなどをお話ししていただけますか。

宮本さん:やっぱりみんなで作っているなぁということを感じる瞬間が嬉しいんですね。例えば会議の中で企画を集めるときにみんなが、「じゃぁ私はこっちに声を掛けてみるね」とか、事務局だけが考えるんじゃなくて参加している人たちが自分の持ってる力で協力するよっていう瞬間が一番嬉しいんですね。アースデイの力って大きいな、集まってる人の分だけあるなっていうことが感じられる瞬間が一番嬉しく思います。

EC:札幌近郊じゃないと実行委員会になかなか参加できないということもありますが、積丹からいつも駆けつけてくれている今年の実行委員長の藤田さんを始め、小樽などからも参加してくれていますしね。

宮本さん:また会えない分、遠方からの連絡も嬉しいですね。遠いからこちらもその企画に参加することが出来ないんですが、こんな感じでしたよとか報告してくれる、声が聞けるのがすごく嬉しいですね。

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EC:今年はインターネットを利用したテレビ電話で釧路市民活動センターわっとの種田さんが会議に参加してたりしていますね。

宮本さん:こういうことが出来るのも実行委員の人たちの力が集まって出来ているんだってことを思うと本当に嬉しいですね。最初は大通公園と円山動物園がオフィシャル会場になるってことも、札幌市や道と共催なんてことも難しいだろうと思っていたし、今年のパルコとのコラボも全然想像もしていなかったし、想像つかないことがみんなの力で出来ているということは本当に嬉しいですね。

EC:今までにない動きもあるようですが。

宮本さん:もう終わってしまいましたが、3月に円山動物園とアースデイのコラボで動物園の来園者にアースデイな体験をしてもらおうとサンデーアースデイという企画をやりました。アースデイのPRというのもありましたが、大通や円山などの出展者同士のコミュニケーションが取れたというのも良かったですね。また、本番に向けて初めての出展者の方々には良い練習にもなったかなぁと思います。

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宮本さん:先程も話に出た、「ファッションの観点から地球にやさしいことってなんだろう?」って考えるきっかけにしてもらおうと、パルコとアースデイのコラボも予定してます。また今年は「多様性を大切にし大賞」というのを設けていて、地球の多様な生物や環境ひとつひとつが私たちにかけがえのない存在だということで、あなたが大切にしたいものや残したいものは何か。では残すために私たちに何が出来るか。ということを募集してアースデイEZOの期間終了後に抽選でアースデイに関連するグッズなどをプレゼントしようと企画しています。


人が参加する、顔が見えるということに力を

EC:最後に宮本さんが活動を通して、様々な企業とのお付き合いもあると思いますが、当社または企業全体に向けて何か意見や要望、提案などといったようなことはがあればお願いたします。

宮本さん:アースデイで考えると、企業とのコラボレーション企画をどんどん増やしていきたいですね。今年のパルコじゃないですけども、その企業でやっているイベントで参加っていうのももちろん良いんですけども、もっと一緒にこんなこと出来るよねっていう作るところから一緒にやりたいってすごく思いますね。アースデイと企業が持ってる物を使って何が出来るかっていう、で、お互いに実になるっていう物を生みだしていけると良い事例になって、その事例からまた次につなげていきたいと思ってるんですね。

それと、実行委員会に企業の人が参加して欲しいです。大同印刷さんだったら藤谷さんだったり、パタゴニアさんだったら田部井さんや古屋さんが実行委員に参加していてるので顔が見える、つながりやすいんですね。なので、企業の人が参加する、顔が見えるということにもっと力を入れて欲しいなと思います。それが大事だと思いますね。

EC:当社も人が参加する、顔が見えるということに今後も力を入れていきたいと思います。

どうもありがとうございました。




アースデイEZO2010
http://www.earthday-ezo.net/

アートを創作するように一日一日を過ごそう
http://blog.canpan.info/kanade/

NPO法人 ファシリテーション きたのわ
http://sites.google.com/site/npokitanowa/




posted by beatnik at 00:00| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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